OUR SCIENCE
PITTANでは、汗中のアミノ酸を分析することで、肌のインナーコンディションを解析しています。
東京大学大学院薬学系研究科 角田誠先生の世界トップレベルの分析技術をベースに、 “理想の自分”の実現に不可欠なインナーケア活動サポート分析サービスを手掛けています。
PITTANではなぜ汗を採取するのか?そして、なぜ汗中アミノ酸を分析するのか?
本ページではPITTAN SCIENCEの根本について解説します。
なぜ、汗?
汗は、元々は血液の中の液体成分です。これが血管の外に滲み出て、組織液となります。
組織液は、細胞の外を満たしていて、細胞の中に栄養成分を届けたり、逆に細胞から分泌された成分が入ってきます。
アミノ酸は、血液から運ばれて、タンパク質合成に使われるものや、タンパク質が分解されてできたものなどが、遊離アミノ酸(タンパク質として使われていないアミノ酸)として溶けている状態です。そのため、組織液は細胞の情報を持っていると考えることができます。
この組織液が温度や精神的なきっかけによって汗腺を通して表面に出てくるのが汗となります。
また汗は、血液などの他の体液と比べて採取の侵襲性が低く、感染症リスクもないため採取がしやすいという利点があります。汗は、血液や尿と比べて、食事による影響が数時間程度では影響しないため、採取の前数時間の食事制限も不要です。
なぜ、アミノ酸?
アミノ酸は、私たちの体において重要な役割を果たしています。体の構成要素である臓器、筋肉、肌などのタンパク質を作り出すだけでなく、ホルモンや酵素、抗体、血液などの重要な物質も生成します。エネルギー代謝や神経伝達にも関わり、生命活動の基本的な部分を担っています。
身体のアミノ酸の情報を観察することで、さまざまな症状や生命現象を推定できます。私たちは、肌の健康だけでなく、身体全体の状態を知る手段としてアミノ酸を見ています。
PITTANでわかること
天然保湿因子(NMF)の主成分の約半分以上がアミノ酸でできています。細胞の中に天然保湿因子(NMF)が含まれており、水分を吸着する役割を果たしています。この状態が良ければ、細胞が十分な水分を保つことができるため、肌も潤います。最も多く含まれるのはセリンで、我々はそのバランスを見ています。
真皮の70%はコラーゲンです。コラーゲンはバネのような構造で、肌の弾力を決める役割を持っています。バネが壊れてしまうと、弾力がなくなり凹むので、深いシワになります。コラーゲンはグリシン、プロリン、アラニンの3つのアミノ酸が繋がったものです。
肌の構造は、筋肉が支えています。筋肉が衰えると支えを失ってしまい、肌がたるむ原因になります。筋肉の合成と修復のためにはBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)が不可欠です。
紫外線を吸収して、肌の奥底まで到達しないようにしてくれるウロカニン酸はヒスチジンというアミノ酸が原料です。紫外線が吸収されず、肌内部の奥底まで届いてしまうと、メラノサイトからメラニンが生成されてシミになったり、紫外線のエネルギーによって炎症が起こったり、身体の大部分を構成するタンパク質が破壊されたりと悪影響を及ぼします。